疲れたサラリーマンへ喝！
　鳴かず飛ばずでリストラ寸前だった異色の夫婦ロックユニット、バーゲンズが関西で起死回生のスマッシュヒットを放った。
　大阪ではＣＤ売り切れ店続出、ライブ会場では、満員札止めの大異変。そんな余勢をかって新曲を引っさげ地元・東京へ里帰り。全国制覇へ向け動き出した。

　異色のロック・デュオ、バーゲンズは、元ポップシンガーで平井堅と同期のデビューを飾った田島由紀子(33)と、ギターで田島のサポートをしていた三宅修一(37)の二人ユニット。
　5年前、お互い音楽への夢破れ、サラリーマン生活をしていた三宅と引退寸前の田島が渋谷で偶然に再開。意気投合してユニット、バーゲンズを結成し、3年前に再デビューしたものの、「これまでまったく鳴かず飛ばずの日々」（三宅）が続いていた。
　が、契約打ち切り寸前に、背水の陣で今年2月リリースした「ジンセイ」が、大阪の大手弁当屋のＣＭソングに起用されるや、予想外の大ブレイク。
　急きょ二人は、大阪でウィークリー・マンションを借りて、路上ライブやテレビ出演などで、プロモーションを展開。
　「人生まだまだこれからさ…」という、前向きな歌詞と覚えやすいシンプルなメロディーが受けて関西地区限定ながら、瞬く間に売れ上げ一位を記録。バラエティ番組主催のライブでは、600人収容のスタジオが満員札止めになった。
　「『ジンセイ』は僕らにとって原点に戻った曲。疲れたサラリーマンや若い人たちの応援歌になってもらえたら嬉しい」（田島）と喜ぶ。
　8月29日には、ヒットの余勢を駆ってニューシングル「オレのショー」を発売する。
　こちらも、「一本勝負！　真剣勝負！　今くよくよしている場合じゃないだろ」と、「ジンセイ」同様の元気ソングに仕上がった。
　「今度は全国区でブレイクを狙います」（三宅）と、毎週金曜夜、渋谷ハチ公前で路上ライブを行っている。

◆プロフィル◆ 　●バーゲンズ（田島由紀子＝昭和４３年３月２０日山形県米沢市生まれ、三宅修一＝昭和３８年９月８日東京都生まれ） 　平成１０年、バーゲンズを結成。結成と同じくして結婚。同１１年、デビューシングル「コメディ・アンド・トラジディ」（ユニバーサル・ミュージック）をリリース。同１３年２月７日「ジンセイ」をリリース。同８月２９日新曲「オレのショー」を発売。同２５日新星堂港北店、２９日ＴＳＵＴＡＹＡ渋谷店で店内ライブを行う。詳細はホームページ（http//:ｗｗｗ．ｕｎｉｖｅｒｓａｌ−ｍｕｓｉｃ．ｃｏ．ｊｐ）

◆こぼれ話◆ 　二人の結婚の経緯が変わっている。「バンドを結成して曲作りをしていた頃、お互いの家を行き来するのも、２件分の家賃を払うのもモッタイナイ、かといって同棲では親が心配するから、夫婦になろうということで、結婚しました」(田島　)だから、挙式も披露宴もしていない。どちらかといえば、田島が積極的だったようだ。まあ、世の中には色々な夫婦があっていいと思う。何よりも、仲がよければメデタシなのだからね。