外道＆July Morning

史上初！　日韓混成バンドが誕生！
　伝説のロックバンド「外道」が再結成！
　韓国の人気女子大生シンガー、ジュライ・モーニング(19)とユニットを組み、韓国独立記念日の8月15日、ソウル市内の大学でコンサートを行うことが明らかになった。
　史上初の日韓混成ロックバンドの誕生。来年早々にも韓国からアジア各国へ向けて新作をリースする。

　教科書問題で揺れる日韓関係を尻目に、ミュージシャン主導の日韓交流が歴史的な第一歩を踏み出した。
　韓国の新人歌手、ジュライ・モーニングに日本のロックバンド、外道のメンバーがバックバンドとしてサポート。日韓混成のロックバンドとしてスタートする。
　今回のプロジェクトをプロデュースしている、外道のメンバーで人気ドラマーのそうる透(43)は、「今回のプロジェクトは、100％韓国からの発信になります。日本市場は考えず、むしろ日本以外の台湾、ホンコン、シンガポールなどアジア諸国でリリースさせていきたい。まずは、韓国の中で作り、新しいミュージック・ムーブメントにしたい」と、熱く語る。
　プロジェクトスタートのきっかけは、そるう透の教則ビデオを見た、韓国側の音楽スタッフが、その超絶技法に心酔、韓国に招待したのが発端。
　「韓国の第一線で活動しているスタジオ・ミュージシャンの数はせいぜい20人足らず。音楽的にも時代遅れで、日本からの音楽的なバックアップは韓国の音楽発展にとって非常にプラスになります」と、言うのは韓国側プロデューサーのリー・スンイル氏。
　これまで、日本のミュージシャンが韓国でライブをすることはあっても、ミュージシャンがスタッフとして一から音楽作りに参加するというのは初めての試みだ。
　プロジェクトの第一弾アーチストとして白羽の矢を射止めた現役女子大生シンガーのジュライ・モーニング（本名・ミン・ソル）は、「日本は小学生の頃から、チャゲ＆アスカを聴いて育っているので大好き。教科書問題は私が云々言って解決できる問題ではないから、耳にするのもイヤ。それよりも、もっと前向きにこれから日本との交流を実現させていきたい」と言う。
　8月15日の韓国独立記念日に予定されている、ソウル市内のホンイク大学・大運動場の野外コンサートでは、約3000人を動員。外道を中心にした日韓混成バンドが初ライブを行う。
　当日は、韓国人にとって日本の占領から解放された特別な日にあたり、ナショナリズムと反日感情もピークになる日でもある。
　「だからこそ、あえてこの日を選んだんです」と、そうる透氏は目を輝かせる。
　当日の模様は現地のＭＢＣテレビの特別番組としても放映予定で、韓国マスコミからも大きな注目を集めている。
　来年、3月には韓国でニュー・アルバムがリリースされる。

◆プロフィル◆ 　ジュライ・モーニング（本名・ミン・ソル）。１９８１年６月９日ソウル生まれ。韓国中央大学劇学科在学中。韓国で人気のヒップ・ホップ・グループ「ｐｅｏｐｌｅ　クル」の作詞を手掛ける作詞家としても活躍。映画「森羅のタルバモン」のサウンドトラック盤の作詞を担当。２００１年４月、アルバム「Ｔｈｅ　Ｍｏｒｎｉｎｇ」でシンガーとしてデビュー。

◆こぼれ話◆ 　そうる透氏とは、ナッシュビルで知り合い、このＨＰでもアップしている友人。彼のドラムテクニックに心酔して韓国へ招待した韓国側のスタッフの気持ちがすごく判る。政治家が教科書問題を巡ってもめているが、民間レベルの日韓交流として、この歴史的な一歩が大きい飛躍になってほしい。