【白滝神社・あきる野市】（2000.7.25スポーツ報知掲載）

　別に宣伝するわけではないが、この「うまい水」の連載中、強力な助っ人となってくれている相棒がいる。

　とは言っても、人間ではなくてパソコンだ。ノートブックタイプの持ち運びが容易なもので、それに「ナビン・ユー」というソニーのナビゲーションソフトをインストールしている。

　付属のＧＰＳ受信アンテナをダッシュボードに設置して自宅から目的地までの道順を検索、その後ルートガイドさせるわけだ。

　すると、パソコンから若い女の子の声が聞こえてきて、「あと、３００メートル先信号のある交差点右方向です…」なんて、優しく教えてくれる。

　衛星からの受信状態がよければ、これが結構正確で、全く知らない道でも不安なく進むことができるのだ。

　しかも、うっかり道を間違えてもしばらくして、目的地までの再探索をしてくれるので、ユーターンしなくてもいい。さらに、目的地周辺の情報もモバイルで収集できるので、うまいもの店や名物、見物スポットもあらかた目安はつく。

　まあ、インターネットの情報はまだまだ不十分で課題は多いのだが、参考程度には役立つ。

　ただし、パソコンの電源が問題で、車のバッテリーからＡＣ電源を供給するためのインバーターが必要。さもないと、途中でバッテリー切れになってしまう。

　今回訪れた、あきる野市の白滝神社も、自宅からナビのお姉ちゃんに頼って行った。

　お姉ちゃんの声に「はいよ！」「分かってるって」「うるさいなー！」なんて独り言を言っている自分が少し変。

　さて、白滝神社の現場は急な坂道の崖にはりつくように建っていた。その左手の崖から大量のわき水が流出していて、下流には小さな堰堤状の滝を作っていた。

　きっと、この小さな落ち込みが白滝神社の由来になっているのだろう。

　周囲は木立が覆うっていて、真夏の陽射しが強くても、ここだけはひんやりと天然クーラー状態。そういえば、子供時代に木曽の田舎で沢ガニ採りをしたのは、こんなせせらぎだったなぁ、と思い出した。

　まずは、水をすくってひと口。ちょっと雑味がある。そこで、上流へ移動して流出場所付近の水量計のある所で、もうひと口。

　「ナイス〜！」

　ゴルフの尾崎３兄弟風の千葉訛りイントネーションが思わず出てしまった。

雑味なく適度なミネラル成分。ポリタンクもあっという間に満タンになる豊富な水量が気に入った。

　夏休みの間、子供を連れて、水遊びに訪れてみるのもお薦めしたい場所だ。半日は十分に楽しめるはず。

【湧き水の由来】

　特になし。

【近くの遊びスポット】

　地上４０メートルから垂直落下する絶叫マシーン「フリーフォール」や宙ぶらりんジェットコースター「はやぶさ」で人気の東京サマーランドがある。夏季入園割引があり、フリーパスは大人４２００円、子供２５００円、幼児１２００円。�рO４２（５５８）６５５１。

【ひと言アドバイス】

　◆堰堤のある下流付近では、渇水時の大腸菌の数が多くなっていることが都の水質検査で確認されているので、水をくむ時は上流がいい。◆上流へ進む場合は川の左手が安全。右手は有刺鉄線が埋まっていて、足が引っかかって危険。◆水量は豊富。◆ポリタンク可。

【お薦め度】