あのビートルズがＧＷの新宿に出現!?　ビートルズの完全コピー・バンドとしてボンジョヴィなど海外の一流ミュージシャンからも熱い注目を集めている日本人5人組のロックバンド、パロッツが4月30日、連休でにぎわう、東京都新宿区のタワーレコード新宿店ビルの屋上でファン約400人を集め、シークレット・ライブを行った。
　ライブはデビューアルバム「「プリーズ・プリーズ・ミー〜ザ・パロッツ・ライブ・アット・アビー・ロード」（4月25日発売）を記念して開催。ビートルズを敬愛するパロッツらしく、1969年1月30日、ロンドンのアップルビル屋上で行ったビートルズとしての最後のライブ・セッション「ゲット･バック・セッション」を再現する形式で行われた。
　リーダーのチャッピー吉井（45）は「雨の中、年配から若い女性、小学生のカップルまで見に来てくれてありがとう！」と、あいさつし、オリジナルアルバムほかアンコールの「ゲット・バック」まで計10曲を、本家・ビートルズも顔負けの完璧な演奏を披露。あいにくの空模様の中にもかかわらず、約30分間のステージで若い女性ファンを熱狂させた。

◆ゲット・バック・セッション 　1969年1月30日、ロンドンのアップル・レコードのビル屋上で行った伝説的なビートルズ最後のライブ・セッション。 　このライブが行われた理由は、当初ビートルズのメンバーが新曲を作り、リハーサルをしてコンサートを計画していたところ、実際にはコンサートの前にレコーディングが行われたことで、コンサートの計画が頓挫してしまったことが発端。アイデアは、船上コンサート、ギリシャの野外劇場、ロンドンのラウンド・ハウスなど色々あったが、結局会社の屋上でやってしまおう、ということに落ち着いた。ポールなどは「終わったら、そのまま家に帰れるし」と、気楽なもの。同時進行でドキュメント映画「レット・イット・ビー」を収録していたこともあり、その模様は映画になっている。これが、いわゆる「ゲット・バック・セッション」が行われた経緯。。演奏曲目は「ゲット・バック」「ドント・レット・ミー・ダウン」「アイブ・ガッタ・フィーリング」「ワン・アフター・９０９」「ディグ・ア・ポニー」の５曲。ジョンは演奏後、名セリフを吐く。「オーディションに受かったかな？」と。２月１日にロンドン警察から厳重警告を受けることになった。

◆この日の演奏曲目　 I Saw Her Please Please Me From Me To You Chains Boys Love Me Do She Loves You 抱きしめたい Twist And Shout Get Back